敏感なところ

小さいころ女性の性器をなんと呼んでいたか話題になった。

わが家では「ハッパちゃん」だった。中学生になるまでずっとそう呼ぶものだと思い込んでいたせいで、正式な名前を知ったときは驚いた。数人に確認したところ、どうやら「ハッパちゃん」はわが家だけの愛称のようだ。

母に電話して訊くわけにもいかないので、なぜその愛称になったのか、いまでは知りようがない。もしかしたら由来は、アダムとイヴが性器を葉っぱで隠したことだったりするのだろうか。だとしたら意外と高尚なネーミングである。

友達の家では「あんちょ」だったらしい。日本ちんこまんこ学会の報告を見ると、愛称に「ちょ」のつく割合が高いので、メジャーっぽい印象だが、「ハッパちゃん」の宗教的イメージとくらべると、いささかマヌケではある(例・アンチョニオ猪木)。

カタイ話になるが、1972年ごろ欧米の性教育教材が日本に紹介され、陰茎や恥毛などの「陰・恥」という用語はなくすべきという考えが広まったらしい。ところが性教育でよくお目にかかる penis は陰のうの意味がなく、男性の性器の総称としては不完全で、 Vagina も「鞘」を指す言葉で、正しい呼名とは言えない。

ストレートに「膣」では子供にはむずかしいが、女性の性器を指す卑語(男性のは「おちんちん」ですね)は、性交を指す言葉として用いられるために使いづらい。そんななかで、ほかに適当な言い方がないから、しかたなく生まれた愛称が「ハッパちゃん」や「あんちょ」だと考えることができないだろうか。

いきなり下ネタかよーと思った人もいるだろうが、調べてみると、これがけっこう歴史的、学術的な話なのである。書いているぼくがいちばん驚いているが。

願わくば、性教育は正しい日本語で行なってほしいところだが、愛称もこれはこれで味がある。みなさんも家だけで通じる女性の性器の愛称はありませんでしたか? あったら掲示板に書き込んでもらえると嬉しいです。掲示板じゃ恥ずかしい方はメールでも OK です。

関係ないが、やっぱり「花びら大回転」は「葉っぱ大回転」の方がしっくりくるような気がする。

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