おれ野球

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ちょっと前に父親から遺産をもらった。

それが、野球の主審が持つインディケーターだった。ストライク、ボール、アウト、そしてイニング数を記録するための計数機である。野球をやらないぼくに、これをどうしろと言うのか(そもそも遺産なのか)。

捨てるわけにもいかないので、ふだん持ち歩き、ボランティアなどの良い行いをしたらストライク、ポイ捨てなどをしたらボールをカウントしようと思う。スリーアウトチェンジで、 9 回までやったら、ぼくは善悪どっちに分かれるだろう。すべてのカウントを 2-3 で終わらせれば、ストライクとボールは同数になるが。

さて、電車で老人に席を譲ろうとしたら「年寄りあつかいするな!」と怒られた場合、ストライクかボールか判定がむずかしい。ぼくとしてはストライクである。結果より、譲ろうとした気持ちが大切だと思うからだ。

また、電車で疲れて座っているとき、老人が目の前に来たが、席を譲らなかった。ぼくに言わせれば、これはボールではない(ストライクにもならないが)。人間は本来、自分の利益や快楽だけを考えて生きる利己的な動物であるからだ。

こうして自己を正当化するための野球がはじまる。異議のある人もいるだろうが、案ずることはない。

おれがルールブックだ。

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