記念写真を撮る人たち

ひとが記念写真を撮りたがるのはどうしてだろう。

  • 自分がその場所にいたことの証明
  • 誰かに見せびらかすため
  • なんとなく条件反射で

これら理由は、ぼくにとってたいした意味はない。だから記念写真は進んで撮ったためしがない。誰かの撮った記念写真も、その多くは、どこか奥深くにしまわれて二度と陽の目を見ない運命にあると考えている。

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ところが、記念写真を撮る人たちには興味がある。やや悪趣味だが、旅行に行くとつい記念写真を撮りそうな人たちを探してしまう。ちょっとでもその気配があったら、すぐにカメラを取りだして、その人たちを撮るのだ。

上の写真の日本人は、通路のど真ん中でパチリ。まわりの人たちは気を使って、邪魔にならないように隅を歩く。

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ぼくは記念写真を撮るような人を、思い出にがめつい人だと思っている。がめついのは悪いことじゃない。

人間の脳みそは底の抜けた容器みたいに、いつまでも記憶を留めておくことができない。ぼくは、できればどんどん忘れて、新しい思い出を見つけたい。

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どうして記念写真を撮るような人に興味があるのかはよくわからない。

街灯に乗せた足がすてきな彼女は、いつかその写真を見て、どう思うんだろう。旅の恥はかき捨てというが、ネガが残っている限り、それは残りつづけるのだ。

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