- 2009/01/03
アポロ8号に搭乗した宇宙飛行士、ボールマン、ラベル、アンダースの三人の若いころといまの写真を交互に見ていると、なぜかジーンとする。 http://tinyurl.com/7eluv9 - 2009/01/03
「アポロ打ち上げのときはオムツをしていた。いまは老人用オムツをしているよ。私たちが注目されるのは、オムツをしているときだけだ」なんてお決まりのジョークが宇宙飛行士にはあるんだと思う。 http://tinyurl.com/8klguh
twitter-log アポロ8号の宇宙飛行士とジョーク
twitter-log 松本竣介の筆談と泉鏡花
- 2008/09/28
耳の不自由だった画家・松本竣介は、親しい間柄の人とは、空中に指で字を書く筆談でコミュニケートしていたらしい。家族と他愛ない会話をしたり、ときには画家の友人らと芸術論を戦わせたり。テレビで見たのだけど、ひじょうに画になる、映画になりそうな題材だと思った。 - 2008/09/28
空中に指で字を書く筆談といえば、私は作家・泉鏡花を思い出す。彼は、空中に字を書いた後は必ず手でさっとはらって「消すしぐさ」をしたそうだ。潔癖症らしいとも言えるが、文字への霊性、儀式を感じさせる逸話だと思う。
補足:空中に字を書く筆談とはいえ、興がのってくれば、松本竣介の手は激しく動いたと思う。おそらく口頭とはちがったリアクション、あるいは感情表現の方法があったはずだ。その様子は「画」として面白い。映画になりそうな題材というのは、そういう意味で書いた。
twitter-log 初期仏教の涅槃と神格化
- 2008/04/09
『律蔵』と初期経典は、釈尊がベナレスで初めての説法を行った様子が記されている。その説法で五人の修行者は、釈尊と同じ涅槃に達したと書かれる。多くの仏教では、仏弟子は涅槃に達しえないと説くが、それは「後代の人々の空想や神学者のもったいぶった思弁にもとづく」と中村元は指摘する。 - 2008/04/09
仏弟子は涅槃に達しえないと説くのは釈尊の神格化のひとつでもある。釈尊はふつうの人と同じではない、だから釈尊の悟りは特別だ、というような。 - 2008/04/09
そういう意味では、橋本治の言う「ブッダの悟りは、我思うゆえに我あり、とほとんど同じ」という理解は多くの歴史をすっとばすことになるが一理ある。
補足:以上は中村元『釈尊の生涯』、橋本治『宗教なんかこわくない!』より。
twitter-log 西遊記の神話学
- 2008/04/04
『西遊記の神話学』読了。やられたー。悟空=ヘラクレス、観世音=アテナ、という風に『西遊記』はユーラシア大陸の神話伝説を吸収したものと論証した一冊。デュメジル三機能でいえば、F1祭祀が三蔵、F2戦士が悟空、F3生産が八戒と沙悟浄。さらにこの四人は『マハーバーラタ』五兄弟に通じる。 - 2008/04/04
西遊記の神話学:孫悟空の誕生はエリアーデの指摘する「最初の人間は石から生まれた」神話に通じる。さらに孫悟空の活躍は、ヒッタイトのウルリクムミ神話が元ネタになっている。 - 2008/04/04
西遊記の神話学:三蔵法師の誕生エピソードが興味深い。高貴な生まれだったが殺害を恐れた母が川に流し、下流で拾われて育ったのちに出家して三蔵と名乗る。これは旧約聖書のモーセと同じ。ついでに『どろろ』の百鬼丸とも同じ。
補足:有名な『西遊記』の成立をめぐる一冊で、とても面白かった。この本の著者は、ある中国への亡命者が祖国とその神話伝説を懐かしんで『西遊記』を書いたのではないか(大意)、と仮説を述べている。私は、聖書や仏典のように、たくさんの人たちが少しずつ『西遊記』を書きついでいったのではないか、と思った。
入谷仙介『西遊記』の神話学―孫悟空の謎 (中公新書)
目次:
アテーナーから観世音へ
女神の零落
天の纂奪者
パーンドゥ五王子
ヘルメース・プロメーテウス・ヘーラクレース
祭司・戦士・生産者
孫悟空と猪八戒
猪八戒はイノシシかブタか
『西遊記』の根元テーマ
twitter-log 子育てとシンデレラ
- 2008/03/15
子育てとシンデレラ:霊長類は「身内びいき」する。ニホンザルは毛づくろいの時間が血縁かどうかでちがう。ベルベットモンキーは緊急時に近縁のものから助けに向かう。チンパンジーは血縁でグループになって地位を争う。さて、ヒトはどうか? - 2008/03/15
子育てとシンデレラ:デイリーとウィルソンの研究によれば、実の親と義理の親では、子育てへの投資がだいぶちがう。ここでも「身内びいき」があるのだ。養子縁組が一般的に行われるドミニカでの調査では、義理の親と生活する子供はストレスホルモンのコーチゾルが高いことが報告された。 - 2008/03/15
子育てとシンデレラ:世界中にバージョンちがいの『シンデレラ』が存在するのは、生物学的なヒトの子育て投資、そして血縁かどうかに敏感に反応する感性・身体が、その理由かもしれない。
補足:以上は内田亮子『人類はどのように進化したか』より。
twitter-log 銭湯
- 2008/03/10
銭湯:月に一回くらい行くのだけど、けっこうどの銭湯でも、常連どうしの小さなコミュニティができている。多いのはタクシー運転手。そして無職の人々。 - 2008/03/10
銭湯:彼らは湯船でも脱衣所でもロビーでも、ずっとおしゃべりしている。天気がどうだとか、マラソンのQちゃんがどうだとか、そういう話を。聴くともなく聴きながら、ふと「コミュニケーションに飢えている」のかも、と思った。
twitter-log 葬儀のあれこれ
- 2008/06/21
世界にはいろいろな葬儀がある。古代では、蝋で死体を固めるバビロニア。ミイラにするエジプト。積み薪で火葬するギリシア・ローマ。マトンと共に料理して食べるイスラーム神秘主義の修道者。死体を皮袋に入れて木から吊るすコルキスの住民。死体を白い壁土で覆ってガラス台にはめ込むエチオピア。 - 2008/06/21
近代では、死体を塔に吊るして猛禽に食べさせるゾロアスター教徒。死体の顔に絵の具を塗るアメリカ・インディアン。小屋に遺骨を吊るすブラジル。王の皮膚に砂をつめるヴァージニア土着民。祖先の骨を粉末にして酒に入れるオノリコ川流域。死体を切り刻んで陶器の鉢に貯蔵しておくバレアレス諸島。 - 2008/06/21
ジョン・マクマナーズ『死と葬儀(1981)』では、壷に死者(骨)の灰をうやうやしく保存する日本の風習は、全世界の各地に見られる奇習のひとつに挙げられている。
補足:以上は山折哲雄『死の民俗学―日本人の死生観と葬送儀礼』より。
アニメ『川の光』が地上波で再放送されます
6月20日に放送され、6月28日にBS2で再放送されたアニメ『川の光』ですが、地上波での再放送も決定しました。
2009年7月20日(月)総合テレビ
午前8時35分~9時57分
(短縮版メイキング付き)
視聴者の方々からたくさんの反響をいただき、短期間のうちに三回も放送されることになったようです。制作者のひとりとして、これほどうれしいことはありません。みなさま、ありがとうございます。
番組の投稿フォームではひきつづきご意見・ご感想を募集しております。投稿フォームはこちら。
75分のアニメじゃもの足りない、という方は原作の小説をぜひどうぞ。
NHK長編アニメーション『川の光』が放送されます
久しぶりの更新になります。
私が監督を務めました長編アニメ『川の光』が、今週の土曜、6月20日の19時30分からNHKで放送されます。公式ホームページはこちら。
作品をご覧になった感想などがありましたら、ぜひ番組の投稿フォームからお送りください。投稿フォームはこちら。たとえば「平川監督はその域に達していない」などの手厳しいご意見もありがたく頂戴いたします。
珍しい誤植を見つけた――『カラス狂騒曲―行動と生態の不思議』
今泉忠明『カラス狂騒曲―行動と生態の不思議』を読んでいたら珍しい誤植を見つけた。

こういう派手な誤植はいままでに見たことがなかった。ちょっとうれしいので、とりあえず、
報 告 し て み た 。
この『カラス狂騒曲―行動と生態の不思議』はたくさんの研究書をもとに、カラスの種類、行動、身体、生活、人間との関係を手際よくまとめた一冊。1988年に出版された唐沢孝一さんの名著『カラスはどれほど賢いか』より研究は進んでいて、とても楽しく読んだ。
参考文献にwebページが挙げられていたのでリンクしておく。







