ぼくらは少年演出家
twitter-log 文化人類学など
- 2008/05/05
山が他界の象徴となり聖性とタブーを持つ山岳信仰は世界中にあるが、山のない平原のアフリカではブッシュ(叢林)が似たような象徴であったという。ブッシュには獣が住み、神秘的な薬草が生え、悪霊・妖精・亡霊が出る。地理的な信仰は文化によって相対的であるらしい。 - 2008/06/22
ジーンズのLevi Strauss(リーバイ・ストラウス)を文化人類学者のLevi-Strauss(レヴィ=ストロース)に空目。するわけがないし、同じだった。 - 2008/06/28
古代エジプト人は、天国や地獄、死者の再生を素朴に信じていたわけではない。墓荒し、葬儀屋の偽ミイラづくりがいい例だろう。盲目の竪琴弾きが残した言葉に、こんなものがある:思う存分、人生を楽しむとよい。あの世へ財産は持って行けない。あの世へ行ったら二度と戻ってこられないのだから。 - 2008/07/01
北アメリカのアラパホ族は、月経の血が固まって胎児になると信じていた。また、太陽の舞踏(祭礼)の最後には、胸に太陽を象徴するマークを書き、飲食を絶っていた執行者たちに月経の血を象徴する「芳しい水」が配られる。アラパホ族の神話の中で月経は月の満ち欠けと関係づけられている。 - 2008/07/05
非モテが幾多の困難を乗り越えて念願のセックスを手に入れたら、意外にたいしたことではなく「オレが追っていたのは結局、夢だったんだ」と気づくのは、通過儀礼型の神話でよくあるパターン。 - 2008/07/05
そういった通過儀礼を経ないと参入できない共同体や価値観は現代では薄れているから「産道をぶじに通れただけで、めっけもの」でいいような気もする。 - 2008/07/30
高級遊女・花魁が何度も面通ししないとやらせない理由は、男をじらすテクニックとよく言われるけど、むしろ避妊方法の少なかった時代のリスク管理と、生理中でも仕事をするための健康管理が大きかったんじゃないかと思った。 - 2008/08/10
紀元前700年ごろのギリシアでは太陽に近い立小便は神への冒涜だった。その禁忌に反対した哲学者ヘシオドスが「立小便は冒涜ではないが紳士はしゃがんでせよ」と説いた。3世紀後のヘロドトスの時代には立小便がふつうになり、彼はエジプト見聞録で男性がしゃがんで放尿する姿を見て逆に驚いている。 - 2008/08/10
そのヘロドトスが驚いたエジプトのしゃがみ小便はのちに伝播して、イスラーム、ヒンズー教、仏教に影響を与えた。現在でも宗教的に立小便が禁忌になっている地域はかなり多い。排泄はきわめて宗教的な行為と言える。 - 2008/09/27
記紀神話のヤマタノオロチ退治は「クシ」という古代音韻をもとに物語がつくられたらしい。クシナダヒメの「串・櫛」、オロチが飲む「酒(クシ)」、尾から大刀が出るふしぎ「奇し」など。このことから、記紀神話ははじめから書物に記された神話ではなく、語り継がれて完成した神話と推測されている。 - 2008/11/19
名著『インド神話 マハーバーラタの神々(ちくま学芸文庫)』のあとがきで闘病について書かれていたが、この三ヶ月後に著者の上村勝彦さんが亡くなっていたことを知った。誰か『マハーバーラタ』の翻訳を引き継いでいるのだろうか。 - 2008/11/29
『残酷な天使のテーゼ』の歌詞を仏訳して読ませたら、レヴィ=ストロースは日本はおもしろい国だなーなんて言うと思う。
twitter-log レディオヘッドと禅
- 2008/10/02
レディオヘッドの”high and dry”の歌詞は、抽象的で直訳すらしにくいが、読んでいてふと禅文化の影響を感じた。 - 2008/10/02
歌詞の前半は「jump=魔境(偽りの悟り)」でうぬぼれるな、「kill yourself=悟り」たいという欲望が逆に悟りを遠ざけるのだ、というお定まりの禅師の説法。まるで臨済か道元か。 - 2008/10/02
禅師の方法論は次の3つ。 - 2008/10/02
(1)「broke mirror=破鏡=迷妄が消えること」で、あなたはあなたではない何かに変わる。 - 2008/10/02
(2)「conversation=公案」を通して「Drying up=雑念が払われ」、あなたはあなた自身と会話のできない者になる。言葉ではない、不立文字、直指人心である。 - 2008/10/02
(3)そうすれば、あなたの内部すべてが「fall to pieces=ばらばらに砕け」、あなたはただそこに座り、静かな make love をしたい願うだろう。この make love はセックスではなく道元の「愛語」と解したい。 - 2008/10/02
歌詞の後半は魔境(偽りの悟り)の世界はいかにひどいか、という説法。 - 2008/10/02
大悟は「got the world all sussed out=世界のすべてを突きとめる」の世界だ。しかし魔境であれば、憎悪とツバを吐きかけられて、あなたは叫び声を上げるようになるだろう。 - 2008/10/02
せっかく手に入れた「the best thing=大悟」、常に持っていたはずのものは「gone away=消え去る」のみ。 - 2008/10/02
high であってはならぬ。しかし dry であってもならぬ。その中間にいるべし。こう書くと禅というよりはカスタネダみたいだ。タイトルの「high and dry=見捨てる」は禅的に「放下」と解したい。
補足:ここではかなり強引に解釈したが、Radioheadに禅文化の影響は少なからずあると思う。
twitter-log 出家とエートスと禅宗
- 2008/07/04
教団としての宗教はより初期であるほど出家をすすめる。仏教はおなじみでよく知られているが、イエスも頻繁に出家をすすめている(マルコ3:21, マタイ8:18,10:35,12:46, ルカ8:19,9:61,11:27,12:52,14:26)。 - 2008/07/04
これは前に書いたが、最古の宗教である「家」から離れないと純度の高い宗教性が発揮できないからだ。同じような理由で、ある種のシャーマンも家から離れ、丁稚奉公のように専門性を身につける。いわゆる「巫」に処女性をもとめるのも同じ根を持つと考えられる。 - 2008/07/04
以上は、宗教をエートスと定義した場合の話。面白いことに、この定義によると禅宗は「宗教ではない」。人為的な習慣・認識を超える、すなわちエートスの超越が禅宗の目的だからだ。 - 2008/07/04
京極夏彦が『鉄鼠の檻』で「禅は宗教と言えるのか?」と問いかける理由がここにある。もちろん伽藍から飛び出したラディカルな禅坊主のみがこれに当てはまる。 - 2008/07/04
ラディカルな禅坊主は、たとえば唐栄の純粋禅でいうと臨済、楊岐、松源、虚堂あたり。日本では大応、大燈、徹翁、言外、華叟あたりか。この流れから一休、良寛も出てくる。 - 2008/04/01
仏教でもとりわけ禅宗は、社会化された人間を再び自然の中に位置づける試みであるのにたいし、オタク道は社会化された人間をあえて虚構の中に位置づける試みである。
twitter-log 押井守
- 2008/07/02
タモリ「髪切った?」押井守「敵とは異なっていながら、しかも目につきにくい服装ってのは難しいもんさ。俺の仕事ではそれが特に重要」タモリ「空手で肉体改造したと」押井「特殊化の果てにあるのは緩やかな死よ」タモリ「ゲストに来るのをお待ちしてました」押井「だから遅すぎたといってるんだ!」 - 2008/07/03
今日の『笑っていいとも』:ゲストは押井守のはずだったが、一匹の犬が登場し、首からさげた紙袋から『スカイ・クロラ』のポスターを出す。その後、イスにちょこんと座り、たまに吠えたり、時間いっぱいまでタモリがのどをなでたりなど接待をする。次回のゲストは谷原章介。 - 2008/08/15
押井まもる・せめる「虚構ってありますね」「大きいチンコ」「それは巨根!」「チンコを切る」「それは去勢!チンコ離れろ」「夢を見まして」「ほう」「私は夢でも下ネタ全開」「性格でるね」「最近、夢と現実の下ネタが区別できなくて」「どっちも下品!」「実はまだ夢から覚めてないんです」「……」 - 2008/08/21
映画『スカイ・クロラ』はセクシャルな場面で壷を出すのがよかった。直接描写はしないけど壷を見せることで「あ、やったんだな」と思わせる演出は地味にうまいと思った。「壷=性」はどんな深い意味が込められているのか、なんて考える人もいそうだけど、これは小津『晩春』へのオマージュだろJK。 - 2008/08/28
ケータイ捜査官7:歌手の歌い方が自分のものまねに似ていくように、押井守さんの作家性・演出もまるで過去の自作をまねしているようだ。しかし、あるていどキャリアを重ねれば誰でもこの道を通るわけで、それが成長であり老衰なんだろうと思う。
補足:このとき押井守さんが『笑っていいとも』に出演したことが話題になっていた。あらためて押井さん関係の投稿をまとめてみたら、くだらないネタばかりの自分にがっかり。
twitter-log アップル社
- 2008/06/21
iPhoneのCM:あアーイフォーンのどこかに 私を待ってる人がいる(電話をかける)/いい日旅立ち 夕焼けを探しに(動画を再生する)/母の背中で聞いた歌を道連れに(音楽を再生する) - 2008/06/11
スティーブ・ジョブズ「iPhoneは外部化したふたつめの性器だ」 - 2008/08/12
スティーブ・ジョブズ「いまや Apple はキリストより有名だ。 iPhone を聖書より多く普及させたい」 - 2008/09/12
アップル「今すぐ iNoki をボンバイエしよう」 - 2008/09/12
アップル「今すぐ iDUTSU を自腹で斬ろう」 - 2008/08/05
ドッピオの使ってるiPhoneがほしい。 - 2008/08/20
機械の体を手に入れた星野鉄郎はiPhoneとなり、日々、路線検索などをしているという。
twitter-log サイエンスなど
- 2008/03/09
アポロ12号:史上初の月面からのカラー放送をする予定が、映写機にトラブルが起こる。地上の何億という人が近代科学の勝利を目の当たりにし、かたずを飲んで見守っているなか、ヒューストンの管制センターは指示を出した--機材を蹴っとばすか、ハンマーで叩いてみろ。 - 2008/04/04
藤子不二雄のSFが「すこしふしぎ」なのは、実はその時代の科学を描けないからではないか。たとえばドラえもんはアシモに会うことができない(科学者はドラえもんを分解したくなるだろう)。 - 2008/05/16
味覚の研究では「うまみ」は共通語らしい。英語でそれに相当する言葉がないため、日本語をそのままローマ字にした”umami”が使われる。 - 2008/05/19
酸性雨に「ありがとう」と語りかける。 - 2008/05/26
遠藤秀紀『遺体科学の挑戦』が面白い。動物の「遺体に知を語らせる」そして「遺体を未来へ引き継ぐ」。比喩的・物理的に遺体を焼き捨てることに徹底して反対する。これは知的な構えとしてもすばらしい。 - 2008/05/22
チーターの遺伝的多様性の少なさは、約1万年前に個体数が急激に減ったことが原因らしい。ある説によればわずか8体にまでなったそうだ。生物学では、個体数が減りすぎると回復できず絶滅の一途をたどるというが、意外にもチーターは、生命のいとなみは、しぶとかった。 - 2008/06/04
そのうち脳の計測器が小さく安くなって、ロリコン写真や絵にぴくりと反応しただけで逮捕される世界になりますよ。 - 2008/06/05
「BSゴリラ夜話」ゲストはもちろん山極寿一。 - 2008/06/07
生態・進化・解剖と動物に関する本を読み漁っているんだけど名著ばかりで驚いた。その理由はどの本も「長期間の観察」をしていることだと思う。短くて10年。長くて数千年(積み重ねの結果)。ブログじゃありえないことだ。 - 2008/06/17
カラス本で興味深かったのは鳥の視覚と色についてだった。カラスは単純な黒ではなく、見る角度や光の加減によって色が変わる玉虫色をしている。カラスの眼球には油膜がはっており、おそらく「カラスはお互いをカラフルな姿で見ている」。 - 2008/06/28
乳牛のホルスタインは世界120ヶ国に10億頭ほど分布しているが、遺伝子的に均一で多様性が少ないらしい。つまり適応性も均一なので気候変動やウィルスなどで一気に絶滅する恐れがあるという。ヴォイニッチの科学書より。メインはスバールバルの種子保存施設の話題で面白かったです。 - 2008/07/04
『えっちなのはいけないと思います、ファインマンさん』 - 2008/07/04
夜の物理学をマスターした。 - 2008/07/08
科学の基準は大きく5つ(1)観察可能であること(2)実験可能であること(3)反復可能であること(4)予測可能であること(5)一般化可能であること。いまのところ認知科学や脳科学などはこの5つにあてはまらず、科学的とは言い難い。しかし未来の科学の可能性はここにある。 - 2008/07/31
バナナ(Cavendish種)が絶滅しそうらしい。ホルスタインと同じく遺伝的多様性がなく菌の拡大に対応できないとのこと。戦後に高級だったBigMike種はすでに絶滅している。1000種のうち、またいずれかが流通するだろうが、バナナは世代ごとに味の好みが変わる食物になりそうだ。 - 2008/08/06
ブライアン・メイが天体物理学の博士号取得のための論文を出版。これがほんとの「プリンス・オブ・ユニバース」やー。http://wiredvision.jp/news/200808/2008080621.html - 2008/08/17
BBCによるとイギリスで生態系を破壊するほどザリガニが大量発生しているらしい。見つけたら捕獲&殺害を呼びかけているとのこと。これは映画になる!恐怖ザリガニ軍団!http://tinyurl.com/5w6fuu - 2008/08/21
利潤追求の新天地が少なくなり、企業が互いを買収しあうこと。アルファブロガーにネタを食いつくされ、面白い記事や画像をリブログでまとめて衆目を集めること。バクテリアが有機物を分解し、分解するものがなくなると最終的には共食いして消滅すること。人や人工物は自然のふるまいをなぞるようだ。 - 2008/09/09
素粒子物理学のブログを読んでから映画のブログを読んだら「原節子」という単語にぐらぐらした。クオリアのたたりじゃ! - 2008/09/09
ネアンデルタールとヒトの先祖の技術は「同レベル」だった http://tinyurl.com/5efxcj 技術・認識力で劣っていたから絶滅したわけではない、という学説。石やツノの加工品は出土するが植物性は残らないわけで、まだまだ新しい発見があるだろうと思う。こういうのは面白い。 - 2008/09/28
F1の最新鋭テクノロジーの轟音を聴きながら、恐竜の鳴き声のことを考えている。 - 2008/10/01
プレーリードッグを飼うとやみつきになる、という話を聞いた。彼女によるとプレーリードッグは野生が残っていて、犬や猫のような主従関係にはならないらしい。あくまで独立した個人(動物)として同居するような感覚だという。そういうペットとの関係、そして愛し方もあるのだと新鮮に感じた。 - 2008/10/10
ノーベル物理学賞の受賞者を見ると、みんな髪型がだらしない。益川敏英さんは正面ではふつうに見えるが、後ろ髪がねぐせで立ってたりする。これはアインシュタイン以来の伝統を受け継いでいるのだと思った。 - 2008/11/27
ドレッド・ヘアを見ると「光合成できそう」と思う。 - 2008/12/03
http://tinyurl.com/6pvbbj これはすごい。亀の祖先の最古記録は、ドイツのプロガノケリスが150年ぶりに更新されて、同じドイツのプリスコケリスだったと記憶しているが、それがさらに更新されて、中国でオドントケリスが発見されたらしい。しかも甲羅がない! - 2009/01/09
大吉(5点)、中吉(4点)、小吉(3点)、末吉(2点)、吉(1点)、凶(-3点)、大凶(-5点)とおみくじに得点をつけて、100回引き、統計的に運勢を割り出す科学者。友達になりたい。 - 2009/06/29
TBSラジオはLife人気にかこつけて、「かがく系トークラジオ Nature」をやってほしい。森山和道さん(@kmoriyama)、北村雄一さん、中西貴之さんなどなどを集めて、ガチのサイエンストーク。面白そう。 - 2009/06/30
氷の状態が悪くエサを取りに行けないとき、ペンギンの親は自らの体重維持のエサを節約して子に与える。ここまでは人間的なドラマである。しかし氷状がさらに悪化した場合は、子を「見殺し」にして親は自らの延命をはかる。長期的にはその方が種の生存に有利だからである。 - 2009/06/30
極地に生きるペンギンの生態は人間的な道徳倫理ではかれず、とても面白い。以上は『ニッポン南極観測隊 人間ドラマ50年』の第6章「ここまでわかったペンギンの生態」より。
twitter-log ベッキーと私
- 2008/08/29
ベッキーに会ったら「ボッキー!」と声をかけたい。 - 2008/08/29
ベッキーと話すときは三回に一回くらい「で、バッキーさんは…」と言いたい。 - 2008/08/29
きっとベッキーは「変な名前で呼ばないでくださいッ」とおどけるだろう。しばらく談笑したあとで私は彼女を「ヘコッキー」と呼ぶ。そしてはじまる恋。 - 2008/08/29
ホット・ミルクでゆっくりドリップしたコーヒーを飲みつつ、ベッキーに思いをはせる夜。 - 2008/08/29
ベッキーは『はなまるマーケット』に出演しているときが最高だと熱弁するのだが勤め人の友達は見られないので知らない。この fuckin’ サラリーマン!社会の歯車が!いつもありがとうございます!あなたたちのおかげで日本は元気です!
twitter-log アニメ麻雀
- 2008/08/28
アニメ麻雀:宮崎駿は配牌も打牌もでたらめだが、なぜか国士無双を上がるなどする。押井守は理屈っぽいわりにオカルトな打ち筋で、こっそり流し満貫を狙うのが得意。今敏は合理的なデジタル麻雀で危険牌もばんばん打ち、喰いタンが得意。庵野秀明は麻雀ができない。大友克洋は牌の絵柄を彫っている。 - 2008/08/28
アニメ麻雀:高畑勲は平和がらみの手堅い打ち筋でリーチが入ると怖い、ツモ重視は共産主義のなごりか。富野由悠季は三味線を弾くが小和了でコツコツ稼ぐ、不器用なせいかたまに山を崩してゲームを台なしに。出崎統は上がれば満貫以上の大きい手を狙う豪腕、ここぞという場面で三暗刻を決める。
twitter-log Gate, Gate
- 2008/09/18
朝から聴いている http://tinyurl.com/4nfebe この曲ははじめて知った。“Gate”はゲートではなく羯諦すなわち般若心経。google検索したが、誤字が多いなど完全な歌詞が見つからず自分で聴き書きした。この「羯諦羯諦、ハレルヤ!」の奇妙な魅力にしびれる。 - 2008/09/18
歌詞の cross the river はパーリ文『律蔵』の釈尊がガンジス川を飛び越える逸話を思わせる。cross into the light は「自灯明・法灯明」みたいだ。しかし cross が十字架を連想させ、hallelujah がヘブライ語と主を連想させる。ごった煮だ。
twitter-log ラツィンガー『ナザレのイエス』
- 2009/07/09
ベネディクト16世ヨゼフ・ラツィンガー『ナザレのイエス』は、現代に生きるキリスト教徒、特にカトリック系は必読の一冊。プロテスタント系の方は激怒しそうだが読む価値はある。信仰はないものの宗教学の好きな(私のような)方にもおすすめ。ただし聖書学・神学をある程度かじっておく必要はある。 - 2009/07/09
私が驚いたのはヨハネ福音書のところ。アンリ・ガゼルの説――神殿破壊以前の祭司職は交代制なので、任期のあとは他の職につく、すなわち片田舎ガラリヤの猟師ゼベダイの子ヨハネが祭司貴族階級の知識を持ち、福音史家である可能性は充分にある――を出すあたりがクライマックスだと思った。 - 2009/07/09
『ナザレのイエス』は以上のような面白い学説はたくさん登場するし、現代の聖書解釈学をふまえて書くと宣言しているが、やはり基本的には信仰の書である。ブルトマンをバッサリ批判しているくだりは笑える。おいおいと思うところもあったが、宗教者はこうでなければならない、とも思った。おすすめ。
補足:ベネディクト16世ヨゼフ・ラツィンガー『ナザレのイエス』は、近代的な批判的・歴史的研究方法をふまえつつ「福音書のイエス=歴史のイエス(史的イエス)であると論証する。ラツィンガーが語の象徴性について語るところは、信仰のない私にはよくわからなかったが、そのわからなさをふくめて刺激的な読書体験だった。



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