Janicaのこと追記

いまのところJanicaに反対する理由はないです。だって「具体的にどうするか」は決まってないのですから。webサイトを読むと「なにがやりたいか」という目標は決まっているようです。

1.ネットワーク作り
2.福利厚生
3.アニメーションの更なる充実
4.アニメーターの教育
5.所得の倍増

これら目標はちゃんと実現できたらすごいし、ありがたいと思います。

しかしおそらく、これらの目標を実現するために「具体的にどうするか」を決めるとき、あるいは決まったときに、Janicaは内部分裂するでしょう。これは団体というものの性質を考えると避けられない。とりあえず、そうなるときまで様子見したいところです。もしかしたら見当ちがいの方向に突っ走るかもしれませんし、「具体的にどうするか」が決められない可能性だって大いにあるわけですから。

と、やや遁世系のわたしは考える次第です。鳳よ鳳よ、何ぞ徳の衰えたる。

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Janicaはアニメをつくったらいかがでしょう?

で、つくるときにスポンサーからいくらのお金をもらい、どう分配したかをweb上にすべて載せるわけです。もちろん売上金とその分配、スケジュールなど、もろもろをweb上にすべて載せる。AICの情報流出をきちんとした手順で行うような感じでしょうか。

作品の内容は、『アニメのつくり方』にして、ついでにアニメ業界の現状を描くとか。

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ハーレクインに入門する

とうとうノーラ・ロバーツの『真珠の海の火酒』を買ってしまいました。ノーラはごぞんじのように、世界的に有名なハーレクインの巨匠です。

このところ好みの本だけ買って読むのにも飽きたので、思い切ってジャンプしました。古代中国、古代インド、中世の説話、SFコンタクトもの、ヤクザの世界から、いっきにカリブ海をクルーズする豪華客船のなかへ。ちょっと飛びすぎか。

ノーラ・ロバーツと、同じく巨匠のリンダ・ハワードのどっちを買うかで迷いました。どうやらリンダの本は絶倫の男がコンドームをばかばか使うような内容らしいので、怖くなってノーラを選びました。

たぶんハーレクイン文庫にも「これだけは読んでおけ!」という名作があるんでしょうね。未知のジャンルに挑むときは、個人的な嗜好が入っててもいいから、なんらかのガイドがほしいと切実に思いました。

しかしまあ、本屋のハーレクイン・コーナーでむさくるしい三十歳手前の男児がけんめいに本を選んでる姿は、さぞかし気持ち悪かったことと思います。知人の方々はわたしがハーレクイン・コーナーでしかめっ面をしているのをまんがいち見かけても、知らんぷりしていただけるとありがたいです。

カテゴリー: 書籍, 雑記

ラジオっ子

いつもラジオを聴きながら仕事をしてるんですが、むかし料理家ケンタロウの短い番組が面白かったです。たとえばこんな会話:

ケンタロウ 「きょうはエビ料理!」
アシスタント 「いまがおいしい季節です」
ケンタロウ 「エビはみんなが大好きだからね!(お得意のフレーズ)」
アシスタント 「いや、嫌いな人もいますよ」
ケンタロウ 「そうかな? エビは大人も子供もみんな好きだよ」
アシスタント 「アレルギーの人とか」
ケンタロウ 「まあそうだけど……とにかくエビはうまい!」

ただでさえラジオの料理番組は不利なのに、これくらいかみ合わないと、かなりシュール。さすがに笑いました。

最近は『SCHOOL OF LOCK!』内のチャットモンチーの番組に期待してます。ドラムの人が幕末好きらしく、番組冒頭でいきなり「おもしろきこともなき世をおもしろく」と、高杉晋作の辞世の句ではじまったりするんです。それから、ああだこうだ、ひとしきり幕末の話をして、曲紹介になる。

ドラムの人 「それでは一曲、お聴きいただきましょう。海援隊で『竜馬かく語りき』!」
  曲のイントロが流れはじめる。
他メンバー 「音楽ストップ!」
ドラムの人 「なんで? うちらの目指す音楽はこれやろ?」

チャットモンチーのことは実はよく知らないんですが、若い女性が幕末トークをしたり、海援隊を聴いたり、『竜馬かく語りき』のダサい機械ドラムにツッコミを入れたり、間のいいボケをかましてる姿に、わたしのようなおじさんはキュンとしてしまうのです。

たぶん、ラジオの話はほとんどの人に通じないと思いますが、書いてみました。

カテゴリー: 雑記

荒野の『ストレンヂア』

アニメ映画『ストレンジア』を見に行こうと思い、Yahoo師匠にたずねたところ、師匠はそんな映画はないとおっしゃる。はて、おかしいな、と、google先生に訊いたら「もしかして: ストレンア」とおっしゃる。さすが先生だ。

というか、公式サイトはまちがったタイトルでも検索できるようにするべきではありますまいか。あと、わたしのようにタイトルをまちがって憶えたまま感想を書いている人はけっこういました。タイトルって重要ですね。

ストレンヂア -無皇刃譚-』のテアトル新宿での公開は11月2日まで。見逃している方はお早めに。わたしも早く見なきゃ。見ても感想は書きませんが(多くの人に止められているので)。

ストレンヂア -無皇刃譚- 通常版 [DVD]

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JAniCAのこと

ラジオを聴いていたら芦田豊雄さんがJAniCAのお話をしていました。フィフティーン・ミニッツという15分ほどのコーナーのゲストだったのですが、押しまくりでトゥエンティーファイブ・ミニッツに……。

アニメの現状とか、JAniCAの要点とか、よくある質問の答えなんかは、もうとっくにしゃべり慣れているものと思ってましたが、ぜんぜんまとまってない感じでしたね。このラジオ番組ではじめてJAniCAを知った人はどういう感想を持ったのか知りたいところです。

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以下、JAniCAについてぼんやり思ったことを書いてみます。斬新なアイデアとか、そういうのはないですよ。

JAniCAの発言がところどころナンセンスだったり、きれが悪かったりするのは、順番が逆だからです。まっとうな順番は:

  • 儲かる作品をつくる → 制作費アップのお願い

このはずです。つまり「視聴率をこれだけ取り、DVDなど関連商品をこれだけ売る」という目標を立てて、それをクリアして(ここ重要)、次からの作品も目標をクリアする(もっと重要)、あるいは目標をクリアする約束を信じてもらって(いちばん重要)、これでようやく制作費アップのお願いができるわけです。ところが現状では:

  • 視聴率は伸びない
  • 関連商品は売れない
  • そもそも儲かる作品がどういうものか誰にもわからない
  • アニメに限らずあちこちでマスに向けた商品が成り立たなくなっている
  • つくるのに時間とお金がかかるものはどんどん状況がきびしくなっている

数打ちゃ当たる、が、つくるのに時間とお金がかかるアニメは数が打てない。大人気漫画をアニメ化して、高らかにDVD売上げの目標をかかげた『DEATH NOTE』がどういう結果になったかは、みなさんご存知ですよね。こんな状態で制作費アップのお願いはナンセンスです。

で、これらはもう、どうしようもない問題です。つくり手としては「がんばります」と言うほかない。つくり手の集まりであるJAniCAの発言のきれだって悪くなります。さらに加えて、

  • これからテレビはどうなるの?
  • これからインターネットはどうなるの?
  • これから著作権法はどうなるの?
  • これからアニメの本数は増えるの減るの?
  • これから作画は安くて安定した3DCGに代わるの?

こんな問題をふくめると、ますます話がややこしくなります。とうぶんJAniCAは動けないままの状態がつづくでしょうが、まわりから「危機感をあおっただけじゃにーか!」と言われないよう、これからもがんばってほしいです。さむいダジャレを飛ばしつつ応援します。

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いまのところ業界全体にたいして具体性がありそうな対策は「ライセンスまわりを強化してしのげ!」ぐらいなもんですが、関係者から「それができれば苦労しねーよ!」という声が聞こえそうです。シンエイ動画ほどじゃないにしても、各社それぞれにライセンスをにぎった作品はすでにあるんですよ。マッドハウスなら『学園戦記ムリョウ』とか。短い作品ならそれこそ無数にある。ご存知のように売れてるものはほとんどない。

こう考えていくと、日本のアニメが多種多様の玉石混合で許されていたのは、ぐずぐずの体制のおかげなんだとわかりますね。日本映画とそっくり。でも、儲かる『ポケモン』と、コストのバランスを取った『サザエさん』や『ギャグマンガ日和』みたいな作品ばっかりになったら、いろいろ安定はするけど多様性を失う。そしておそらくアニメはその魅力を失うでしょう。

多様性を保ったまま、作品のクオリティを下げず、制作環境にうるおいを与える……うーん、夢物語です。とりあえずは放送権のからまないネット配信の可能性と、ソフトウェアの進歩にぼんやり期待したいところです。

怒られそうなこと書いてますねえ。面白くもないし。まあ、いちアニメーターの意見として。

カテゴリー: アニメ, 雑記

ありがた地獄、『食わず女房』のアニメ

おひさしぶりでございます。

インターネット巡回のため、はてなアンテナをやめて、Googleリーダーを使いはじめたんですが、これは地獄ですね。ありがた地獄。何日か職場に泊まりこんでへとへとになって帰宅したら、Googleリーダーから更新されたウェブサイトは300以上あると告げられて、「そんなに読んでられるか!」とぷちキレてみたりなんだりであります。

仕事が忙しいとはいえ、食事を読書タイムにしているので本はさくさく片づいていきます。しかしまとまった時間がとれないので、見るべきアニメや映画がどんどん積み重なっていくのです。これまた、ありがた地獄です。そのうちわたしは娯楽に殺されると思います。

「ごはんを食べない女房がほしい」という身勝手なことを思った男性が、その願いどおりの女房をめとったものの、じつは女房が化け物だったためにひどい目にあう『食わず女房』という昔話があるんですが、これを『萌え女房』にしたら面白そうです。

「かわいくてやさしくて萌え萌えの女房がほしい」という身勝手なことを思った男性が、その願いどおりの女房をめとって、なにやらひどい目にあうお話。これを萌え絵のアニメにするわけです。ぞくぞくしますね。たぶん萌えアニメが好きな人も、嫌いな人も、こういう作品があったら見てみたいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょう。

カテゴリー: アニメ, 雑記

看護婦ロック

大ナギ洋平のライブが終わりました。

今回は大ナギの手術後だったおかげか、ぜんぜん告知してないのにたくさんのお客さんが! はじまる前に「楽しいリハビリテーションにようこそ」と言ったら会場から笑いが出たりして、なんかお見舞っぽい感じ。ぐだぐだな演奏をほほ笑ましく見てもらえたようで、やっててとても楽しかった。

わたしはいつもよりたくさんギターを弾いてぐったりです。もうメインの楽器は無理だ。

カテゴリー: 雑記, 音楽

気軽にtypoを指摘できるテンプレート

テキストが多いwebですがどうしても誤字脱字は避けられません。そこで、気軽にtypoを指摘できるテンプレートがあったら便利かも、と思いました。たとえば:

URL:http://~
この「++」は「**」のまちがいではありませんか?
意図的なものでしたらすみません。
修正が済み次第、この「書きこみ or コメント or メール」は削除してかまいません。
返信は不要です。

これをもっとずっと簡略化して、たとえばオークションでよくある「中古品につきノークレーム・ノーリターンで」ぐらいにできたらいいですね。簡略化で大切なのは:

  • typoと決めつけないこと
  • typoを証拠として残せと強制しないこと
  • typoの指摘に感謝を強制しないこと

これを省かないことでしょうか。「ありがとうございます」と「どういたしまして」を言わなきゃいけない空気とか、もろもろの面倒なことをテンプレート化で避けられたら、typoの指摘は気軽になるし、webサイトをつくる側にも読む側にもメリットがあるんじゃないかと思います。

あんまりセンスのある簡略化が思いつかないのですが、こんなのどうでしょう:

×「++」 → ○「**」?
故意時失礼、修正後削除可、返信不要。

うーん、うそ中国語だなあ。

カテゴリー: 雑記

うっかりエヴァンゲリオン

知人から「いま日記で仏教について書いているようだけど、内容はまるで過去の『エヴァンゲリオン』ブームのまとめだ」という感想をもらいました。なるほど、そういう読み方もありか、と驚いたんですが、落ち着いた調子で「よく気づきましたね、ふふふ」と笑っておきました。

いろいろな読み方がある、という実例であります。

カテゴリー: アニメ, 雑記

バウッダは笑う

ひとくちに仏教学とは言っても、東京大学とか駒澤大学とか早稲田大学とか、いろいろタイプがちがうんですね。あっちこっちつまみ食いするような読書をしたおかげで混乱しましたけど、タイプのちがいがわかってだいぶすっきりしました。あー、もっと早く知っていれば楽だったのに。

いままで読んだなかでは『バウッダ―仏教』と『インド・中国・日本 仏教通史』が面白かったです。図書館へヴィーユーザーなわたしですが、この二冊は買ってもいいですね。

バウッダ―仏教』はたった500ページ足らずで、初期仏教から阿含経をへて大乗仏教にいたるまでを手際よくまとめてあります。仏教を大きく俯瞰するにはもってこいのパーフェクトな入門書。惜しいことに絶版ですが……。『インド・中国・日本 仏教通史』は教科書として使われているそうで、仏教が各国にわたって、いろいろな影響をうけたことがまとめてあります。とても面白い。わたしは仏教を調べる前に『論語』と『荘子』を読んでいたのでだいぶわかりやすかった。

『スッタニパータ』や『ダンマパダ』を読むと「空」や「縁起」が書かれているので、てっきりゴータマ・ブッダがじきじきに語ったんだと思ってましたが、ブッダはこういう思想の種をまいただけで、その花を咲かせたのは弟子たちだった、と判断するのが妥当なようです。東京大学の人たちはだいたいこのように考えている。

あと、このふたつの書かれた年代は古いと考えられていますが、ちゃんとした根拠はなく、したがって「ブッダのことばに近い」という判断もあやふやなようです。このあたりはテキスト・クリティークだけではどうしようもない問題で、望みのうすい考古学的な発見を待つしかないのでしょう。

Wikipediaにもあるとおりテキスト・クリティークには注意点が多いんですが、残念なことに守ってない仏教学者さんがたくさんいて、あちこちで不毛な論争が起こっているようです。注意点を無視していいのは、津田眞一さんみたいに爆走してる人だけです(ここで仏教好きは笑う)。

ただでさえスカスカの資料しか残ってないわけですから、「わたしがこう読んだんだからこれが正しい!」みたいなもの言いはできればナシにしてもらいたいものです。たとえば「わたしはこう読んだが A, B, C, という反論はありえるだろう」くらいの書き方をしてもらいたい。そうしないとスタニスワフ・レムによってぼこぼこに論破されたツヴェタン・トドロフになっちゃいますよ(ここで構造主義者は笑う)。

バウッダ―仏教 インド・中国・日本 仏教通史

カテゴリー: 宗教, 書籍