ぼくらは少年演出家
胸元がV字に大きく開いているトレーナーを着ていたら、同居人から「おい、セワシ君」と呼ばれた。先日は「おい、ダメ太郎」、さらに前には「おい、おまる」と呼ばれた。もちろんすべてに返事をした。
わたしを呼んでいるとわかれば、どんな名前で呼ばれても返事をすることにしている。しかし、たとえば「おい、大鶴義丹」のような中途半端にウケをねらったようなものには絶対に返事をしない。もし緊急の用事であっても、絶対に、である。
この差はわずかだが、そのゆずれない一線にこそ、わたしがあるのではないかと思っている。
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