テレビはほとんど見ませんでしたが、お笑いでは、矢野顕子漫談のエハラマサヒロさんがいろいろな意味でやばかったです。歌もトークも矢野顕子さんにそっくりなんですが、いったいどれくらいの人が「似てるなあ」と感じられるのか。矢野顕子さんがお茶の間でどのくらいのポジションにいるのかわかりません。ご本人と、清水ミチコさんと、エハラさんでトリオ矢野顕子をやってほしいです。
ラジオでは、楽しみにしていた金剛地武志さんの『TOMORROW』が終了。ユリゲラーなどの変なコーナーがおもしろかった。売れる前の小島よしおさんを知ったのもこの番組でした。ラジオで見えないのに「そんなの関係ねえ」を振りつきでやってましたよ。
安藤裕子さんの『OH! MY RADIO 木曜日』も楽しみにしていたんですが終了。犬神家の朗読がよかった。ラブちゃんの占いコーナーもおもしろかったなあ。この番組で清水ミチコさんの名曲『メリークリスマス ミスター 一休さん』がかかったときは小躍りしました。安藤裕子さんによるオメガトライブのカバー『君は1000%』は最高です。
伊集院光さんの『深夜の馬鹿力』はコーナー乱立でどうなることか心配しましたが、相変わらずのおもしろさ。いまは「ナイナイあるある」コーナーが好きです。あまり人に語ったことはないのですが、わたしは中学生のころから伊集院光さんのラジオを聴きつづけています。
『談志・太田の今夜はふたりで』は、談志さん言うところのイリュージョン、飛び方を楽しむ番組ですね。ぽくぽく木魚を叩きながら、でたらめなおしゃべりをします。著書の『現代落語論』を読んだり、『落語チャンチャカチャン』を聴けばわかるとおり、談志さんはこういうイリュージョンの研究者なので、ぜひやりたかった(復活させたかった)番組のひとつなんでしょう。
松尾潔さんの『THE UNIVERSE 月曜日』は美メロなブラックミュージックが聴けるので楽しみにしています。松尾潔さんのラジオも中学生のころに聴いてました。当時と同じようにブラックミュージックにミドルはない(?)理論を語ったりしています。山下達郎さんがゲストの回は、音楽マニア同士、おたがいのテリトリーを尊重しあう様子がよかった。とあるスーパーの店主がブラックミュージック好きだった、という話で笑いました。
小曽根真さんの『ASAHI BEER OZ MEETS JAZZ』も楽しみに聴いてます。肩ひじ張らないJAZZ番組で、長い曲や難解な曲はあまりかからないのですが、軽快なトークも楽しく、できるだけ長くつづいてほしい番組のひとつです。小曽根さんがフォークやクラシックを自己流に解釈して演奏するのがすばらしい。
岡田准一さんの『Growing Reed』はラジオの知的番組では頭ひとつ抜けてます。専門家を招いてたっぷり語ってもらう内容で、番組ホームページの過去の記事を読んでもわかるように、毎回のように濃いです。わたしはうなぎの回が印象的でした。これまた、できるだけ長くつづいてほしい番組のひとつですね。岡田准一さんは声だけでもかっこいいです。わたしは美しい人が好きです。
ショーンKさんの『DAIWA SHOKEN MAKE IT 21』も毎回おもしろい。成功したビジネスマンは熱い人が多くて、Production I.Gの石川光久さんが出演したときもまったく違和感がありませんでした。コンサルティングのコーナーも聴かせます。アニメーターには関係ない話なんですけども。
『SCHOOL OF LOCK!』は年単位のスパンで聴くと味わい深い番組だとわかりますね。電話で「死にたい」と言っていた女の子が、しばらくして「カレシができました!」なんてすっかり元気になった声を聴くと、こちらも元気をもらったような気分になります。事故で恋人を失った高校生の電話は、ほとんどしゃべれず、しくしく泣いているだけでしたが、お定まりの「命の大切さ」をぽろっと語るところで、わたしはその切実さに打たれました。We are the Manta!
木村カエラ師匠の『OH! MY RADIO 火曜日』はすでに横綱相撲の風格があります。カエラ師匠の変な発言がウケていると番組スタッフが気づき、わざわざ暴言を吐くコーナーがつくられたんですが、これはいただけませんでした。自然なところがいいんですから。たとえば森光子さんが年齢のサバをよんでいるという話題で盛り上がったとき、急に4秒くらい無音がつづいて、すかさず「でもキレイだよね!」とフォローを入れたりするのがおもしろいんです。たぶん空白の4秒のあいだに怒られたんだろうなーという。これは芸能界のしきたりに染まらないだけで、天然ボケじゃないんですよね。木村カエラ師匠は、タモリ師匠、哀川翔師匠みたいな「頭がいい人」だと思ってます。わたしはカエラ師匠の話をしだすと長くなり、いっとき同居人がヘキエキしていたほどなので、ここらへんでやめておきます。
ラジオはAMをふくめてまだまだ語りたい番組が多いのですが、このへんで。ばくぜんと感じるのは、音楽好きがラジオから離れていること。音楽的に濃い番組はたしかに少ないですが、探せばそれなりにはあります。
iPodを捨てよ、ラジオを聴こう。