逃げ出したニワトリを懸命に追いかける少年。おじいさまにプレゼントしようと、時を忘れ野花でかんむりを作る少女。チロチロ燃える暖炉の前で揺り椅子に腰掛け、大きな手のひらで膝上の猫をなでるおじいさま。猫は気持ちよさそうに寝息を立てている。「今日は峠でとれた山菜をスープにしてみましたのよ」おばあさまはキッチンからおもむろに声をかける。「そりゃあ楽しみだ。あまったらとなりにも分けてあげなさい。もちろん味を確かめてからな」おじいさまの小粋なトークで宝物のような笑顔が生まれる。畑仕事から亭主が戻ってきた。キッチンでおばあさまの手伝いをしていた嫁が顔をほころばせて出迎えの許可をもらう。
両手で抱きしめると胸部を火傷してしまいそうな、そんなあったか家族。
これが僕の初コケティッシュでした。