おろしたてのスポンジで食器を洗うときなんかは、実にいい塩梅である。まだ硬い繊維を水でもみほぐしたり、泡立ちのよさとか、汚れ落ちのちがいをつぶさに観察しながら、ささっと洗いものをする。きっと、端から見たらうす気味悪いほほ笑みを浮かべているだろう。スポンジは少しずつへたっていくため、だんだんそれがふつうの洗い心地だと思いこんでしまう。だから、おろしたての食器スポンジはいつだって新鮮なおどろきと感動に満ちている。
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