映画『どろろ』で、いちばん良かった場面は、股間を蹴られた百鬼丸が痛がるところだった。百鬼丸はからだのパーツを48匹の妖怪に奪われていて、にせもののパーツでおぎなっている。ふしぎな技術によってつくられたにせもののパーツは、ある意味で無敵で、たとえば、にせものの心臓を刺されても本物じゃないから痛くもないし死んだりもしない。
そういう設定になっていることを踏まえて、蹴られた股間を痛がる場面なのだ。つまり、この作品は「ラブ・ストーリー」の部分をこういうかたちで描いてるのだな、とわたしには思えた。そして笑えたのだった。
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