友人から『リトル・フォレスト』を借りて読んだ。携帯電話もパソコンもない田舎の生活をたんたんと描いた漫画。宗教くさいロハスじゃなくて、これはあくまで生活なのだと思う。ロハスのような「健康で持続可能なライフスタイル」なんて生易しいものじゃなく、持続しなくちゃ生きていけないもの、健康でないと困るもの、つまり「生活」を描いている。
母親がとつぜんいなくなった話とか、好きな人の話とかよりも、もっぱら食べものの漫画として読んだ。どれもこれもおいしそうなものばかりで、とてもお腹がすく。かんたんそうな「クルミごはん」は自分でつくってみたいと思う。わたしは「仕事=お金をつくること」とつい考えがちだけど、いまでも「仕事=衣食住をこしらえること」という場所があり、またそういう時代がかつてあった。そんなことを考えさせられる漫画だった。
この『リトル・フォレスト』は、写真参考をつかって描いたコマとそうでないコマの画力の差が大きい。ふつうはあんまりよく思わないのだけど、この作品の場合はそれが逆に「ちゃんと取材してるなあ」と好印象だった。
