演出家の行う「時間のコントロール」

 アニメや映画の演出家が行う「時間のコントロール」について、mixi日記のコメント欄に書きました。これついてまとめて書いてある文章をあんまり読んだことがないので、ちょっとめずらしいかもしれません。演出の横断的な技術論になります。

 演出家が行う時間のコントロールは、いろいろな水準があります。ざっくり要約すると…

作品の総尺
  ├─作品の総尺にどれくらいエピソードを詰めこむか
  └─作品の総尺からどのように時間を起承転結に分配するか

作品のなかに流れる時間
  ├─キャラクターの人生のどんな瞬間をピックアップするか
  │  ├─静的な日常の瞬間を描写
  │  └─激的な非日常の瞬間を描写
  ├─作品のなかに流れる時間を無化する
  │  ├─同じ時間、同じ一日をくり返す
  │  ├─例『時をかける少女』
  │  └─例『ビューティフル・ドリーマー』
  └─作品のなかに流れる時間を異化する
     ├─沖縄の人や田園風景などを描いて都会の時間と対比させる
     ├─タクシーなどの空間を異化して現実の時間と対比させる
     └─例『ビューティフル・ドリーマー』

カット単位の時間の伸縮性
  ├─作品のなかに流れる一瞬の時間を引き伸ばすカット割り
  └─作品のなかに流れる時間を飛ばすカット割り

人物などの芝居のタイミング
  ├─実写ではありえない動きをつくる
  │  ├─スローモーション
  │  ├─クイックモーション
  │  └─金田伊功などの作画
  └─実写ではありえないグッドタイミングをつくる
     ├─絶好のタイミングで爆発する
     └─絶好のタイミングで鳥が飛び立つ

作品全体で「作品のなかに流れる時間」をどう管理したか
作品全体で「カット単位の時間の伸縮性」をどう管理したか
作品全体で「人物などの芝居のタイミング」をどう管理したか

 まだまだありますが、わたしごときではとても書ききれません。映像論のごく初歩的なものから、アニメならではのものもありますね。mixiの方では、細田守さんの『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』と、押井守さんの『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』などを引き合いに出して語りました。しかし、まだまだツッコミ足りません。

 これをもっとwiki的に追求したら面白いところまで考えていけそうなので、わたしのmixi日記にコメントいただけたら幸いです。『ぼくらのウォーゲーム!』ふうに言えば、みなさんのコメントを合わせて「時間のコントロール」デジモンを進化させたいのです。わたしふうに言えば「演出の地図づくり」がしたいと思います。ドラゴンボールふうに言えば元気玉をつくりたいと。あえてクローズドなmixiでやるのは、わたしのところは変に荒らされそうだからです。

 あと、りんたろう監督のもう少し詳しい解説もあります。アニメや映画が好きの方は、よろしかったら。コメントしたいけどmixiに加入してない……という方は、メールをいただければ、こちらから招待メールを差し上げます。お気軽にどうぞ。メールアドレスはbokuen@gmail.comです。

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