マクロビオティックと良寛さん

 同居人からマクロビオティックを教えてもらった。肉類・牛乳・砂糖・化学調味料を摂取しない、穀物と野菜中心の健康食療法のことらしい。詳しくは「Wikipedia マクロビオティック」にて。

 本気でマクロビオティックをやろうとしたらお金がいくらあっても足りない、と同居人は不満をもらしていた。自然食のスーパーは増えてきたもののまだまだ価格は高いし、自然食レストランはすごいお値段でおどろかされる。よっぽどのお金持ちじゃなければ、自分で畑を耕した方がいいかもしれない。

 あと、マクロビオティックをやっている人の発言がちょっとね、とも同居人は言っていた。世界中にマクロビオティックの教育と普及活動を行う久司道夫さんは「食べものによってこころ、精神性が変わってくるのがわかるようになります。肉がからだに入ると、すぐにビジネスのことを考えはじめます」と語る。たしかにちょっとね、だ。

 こころとからだの健康は大切なことだと思う。食べもので精神性が変わるのも精進料理などの例から理解できる。でも特殊な生活を通してそれを手に入れるのはどうなんだろう。プロテインで無理やりつくる筋肉がスポーツで役立たないように、あるいは禅寺でひらく悟りが日常生活の場で役立たないように、マクロビオティックで手に入れる健康はけっこうもろいものじゃないかと思う。それよりは、化学調味料をたっぷり使って調理した肉を食べまくってもビジネスに頓着せず、新宿歌舞伎町のような強烈に人くさい場所で生活してもなおこころとからだの健康を保てるような生きかたの方が、よっぽど有効価値が高いんじゃないかしら。俗世に下りてなお聖人でいられたらどんなにすてきだろう。

 そんなことを同居人と話し合った。わたしの結論としては「マクロビオティックもいいけど良寛全集もね」でしょうか。ああでも、チーズを使わない(牛乳はダメだから)ピザはちょっと食べてみたいなあ。ピザなのか、と。

粥二合業三合をまぜくはせ五合庵にぞ君は住むなり

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