シネマヴェーラ渋谷でマキノ雅弘監督『次郎長三国志』シリーズを見た。『次郎長三国志 第一部 次郎長売出す』、『次郎長三国志 第二部 次郎長初旅』、『次郎長三国志 第三部 次郎長と石松』、『次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港』、の計四本。混雑してるだろうと思って早めに行ったのだけど、それほどでもなかった。マキノなのに…。蓮實氏による「マキノ緊急アッピール」をリンクしておきます。
前に同じ監督の『東海一の若親分』をラピュタ阿佐ヶ谷で見たときも思ったのだけど、次郎長とマキノの相性はばっちり。期待どおりの面白さだった。桶屋の鬼吉が、自分で檜の棺桶をこしらえ、それを背負って、口上を伝えに行くシーンがインパクトがあって良かった。森の石松を演じる森繁久彌をはじめていいと思った。社長シリーズも駅前シリーズも青べか物語もいまいちピンとこなかったのだけれど、久慈あさみとのからみがぐっときた。
岩波文庫の『葛飾北斎伝』がどこを探してもない。Amazonのユーズド価格はぼったくりすぎじゃないか。水木しげる『のんのんばあとオレ』を読了。NHKのドラマ化はどうやったんだろう。貧乏描写とか差別的な描写がぬるくなってそうだ。『ほんまにオレはアホやろか』と同じく時代背景がよくわかって楽しい。幸田露伴『幻談・観画談 他三篇』を半分くらい電車の中で読んだ。「観画談」はなるほど禅体験をこう解釈したか、と唸らされる短編で雰囲気も含めとても良かった。

