詩 … どろどろ

そいつの背中は どろどろしているのだ
顔も お腹も 手足も 尻も どろどろしているが
わたしは 背中のどろどろが いちばん好きだ

どろどろ どろどろ
いちばん好きだ

心電図みたいなコブが もっこりもっこり 生まれて
しだいに形を変えながら ゆっくりゆっくり 落ちていく
どこから生まれて どこに落ちていくのか
それは誰にもわからない そいつにだってわからない

どろどろ どろどろ
そいつにだってわからない

踏み台にどうぞと さしだす背中は
どろどろ
大きな絵の具箱を かついだ背中は
どろどろ
ひるがえしたマントに かくれた背中は
どろどろ

どろどろ どろどろ

カテゴリー: 自作のもの,   パーマリンク

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