天国をつくる装置があったらしい。
とはいっても、はるか雲の上につくるのではなく、ある小屋のなかに人間が入って出てくると、いま住んでいる地上が一変して天国になっているという装置である。なにやらすごい。
しかしその装置は、せまい小屋にあらゆる不快なものを詰めこむだけ。とびきり不快な小屋で二週間もすごせば、地獄のような地上も天国に早代わり、という仕組みなのだ。要するに、ものの見方をかえさせる装置なのである。生活のくるしい戦争中に実際に使われた装置だそうだ。
実をいうと、この日記は携帯電話で書いている(後にメールで送る)。携帯のボタン入力という地獄を体験すれば、明日からのキーボードで、つらい日記書きも楽しくなるにちがいない。ナイスアイデアだと思う。
ただし、これを頻繁にやってしまうと、携帯のボタン入力がめきめき上達してしまい、キーボード入力との差がなくなってしまうだろう。こうなれば、どちらに転んでも地獄しか待っていない最悪の状態である。極楽浄土に向かうはずでも、欲を出してしまうとダメなのだ。参考にされる方は注意されたい。
こんな状態を「もとの木阿弥」と言うんだろう。